呪われたシンデレラ(おかん) #10

AC養成期(子供時代)

こんにちは、ぐちまるです🐤

今日のお話は少しスピリチュアルな内容になります!

父が亡くなったあと私たちには父の保険金がはいりました。消防士だった父はそこそこ良い生命保険に入っていたようで、なかなかの金額がもらえたそうです。

それと同時期に国営の住宅に当選したのです!

遂にボロアパートから脱出✨

ぐちまるも遂に自室が手に入った!たった3畳ぽっちだけど自分だけの城ができてとっても嬉しかった。

この頃お金の心配が無くなった母は仕事を辞めた。外から持ち帰るストレスが減り穏やかな日が増えたように思います。

今までの生活を労うように沖縄や温泉へ家族旅行へ行ったり、新しい家電を買ったり、私たちにもいろいろと買い与えてくれた。この頃は色鮮やかな生活を送る事ができた貴重な日々でした。

そんな日々に影が差し始めた、、、。

現像した家族旅行の写真を親戚たちと見ていた。

すると誰かが「これ人の顔に見えへん?」と言い出します。

その写真は洞窟の温泉で撮った写真でした。(今じゃ温泉内で写真撮るなんて考えられないね💦)

みんなで「顔に見えなくもないなぁ。あ、ここにもなんか写ってる!」という具合に、心霊写真探しが始まったのです。

他の写真も引っ張り出してきて、これも、あれも、なんか心霊写真っぽい!っていうものを集めだしました。

ちょっと怖いけど面白くてわくわくしたのを覚えている。はしゃぐだけはしゃいでその後一旦心霊写真ブームは落ち着いた。

それからしばらく経って母は不眠症に悩まされるようになりました。

仕事を辞めてからの母は昼夜逆転した生活を送っていましたが、ただの夜更かしから徐々に“眠れない”状態になっていったそうです。

別の日、母が近所のおばさんと不眠症と心霊写真について話していると、

「知り合いにそういうの“視れる人”がいるからこの写真見てもらう?」と提案してくれたらしい。

母は面白半分でおばさんに写真を預けることに。

しばらくしてからそのおばさんが「やっぱりこれ心霊写真やったみたいよ~」と写真を戻してくれたそう。

その“視れる人”が説明してくれるという事で、母はその方に会わせてもらうことになりました。

そして実際にその人と会ってお話しを聞いてみると、

「これが男性の顔でここに写ってるのが女性の顔、そしてこれが狐でこれが蛇で、そしてこれが成仏できなかった人魂ですね。」と一通り心霊写真について説明してくれたらしい。

そのあとに一言「それよりもあなた(母)、あなたにたくさんの霊が憑りついてますよ。」と。

母は突然の事に「・・・」となった。そしてその人は最近の母の体調や出来事について質問したそう。

不眠症になった原因に「目を瞑るといろんな生き物の顔が100個くらい見えてしまう」と答えたらしい。

どうやらそれらが母に憑りついている霊の正体との事。

そしてその方はお祓いもできるとの事で、後日お祓いをしていただくことになった。。。

とんとん拍子に話が進み、お祓い当日!

お祓い氏さんが私たちの自宅まで来てくれた。

白装束みたいな恰好に、榊やお祓い棒、清酒、塩などいろんな道具を持ってきていた。

部屋にブルーシートが敷かれ、神棚的なものが組まれ、着々と準備が進められていく。

ぐちまると姉は昔からホラー映画が大好きでいろんな作品をレンタルしては見ていました。

当時人気だった「エクソシスト」も見ていたので、それを目の前で体験できるのか!と恐ろしい反面、心なしかわくわくもしていた。

首回っちゃうのかな、、、緑のゲロ吐くのかな、、、と今から目の前でどんなことが起きるのかドキドキとワクワクで変な気持ちだった。(笑)

いざ、お祓いが始まった!

母はブルーシートの上に寝かされ胸の上で手を合わせ、その手に珠数を巻かれていた。

ぐちまる達は母のそばに正座し自分たちの珠数をもって手を合わせていた。

そしてお祓い氏さんがお経を唱えだした。

始めは座ってお経を唱えていたが、進むにつれ立ち上がったり、母の周りを周ったり、お酒をかけた榊で母をはたいたり、お祓い棒を振り回したり、どんどん迫力が増しその場の緊張感も増していく。

すると母がガタガタ震え出したのだ。

お経はさらに激しくなり、口に含んだ酒を母にぶっーと吹きかけ、いよいよ佳境か!?

震えていた母は唸りだし体をよじっている。

ぐちまるは初めて見るその母の様子に、恐ろしさと心配な気持ちで今にも泣きだしそうになっていた。

するとその時、隣に座っていた姉がスッと立ち上がり部屋を飛び出したのだ。

「あぁ、姉も耐えられなかったんだ、、、怖かったよね、お母さん可哀そうだよね。。。」

ぐちまるもその場に居たたまれなくなり姉を追って部屋を出た。

隣の部屋でうつ伏せて震える姉に寄り添った。

しかし振り向いた姉の顔は、、、

めっちゃ笑顔www

その時すでに涙でぐちゃぐちゃのぐちまるは「へ?」と固まってしまった。

姉「なんであんた泣いてんのwwwめっちゃおもろいやん!うち無理や!おもろすぎて耐えられへんかった(笑)」と腹を抱えて爆笑していたのだ(笑)

当時、中学3年の姉は私よりもずーっと現実を生きていたのだ。

母に憑りついている霊とやらは私たちには視えないし、目の前で起こっていることが超常現象なのか、プラシーボ効果的な反応なのか、にわかには信じられないよね(笑)今となっては姉の反応も理解できる。

ピュアピュアなぐちまるは「なんて薄情な奴だ!」と思ったものの、

その後はスンと冷めてしまい、母のお祓いが終わるまで姉と隣の部屋で待った。

すべてが終わり数日後、母はお祓いしてくれた方の事務所をまた訪ねた。

お祓い氏さんは今回母に憑りついていた霊について説明してくれたそうです。

「今回お母さんに憑りついていたのは、亡くなった旦那さんでした。

彼は死後成仏できずにこの世を彷徨っているところ、徐々にいろんな霊に憑りつかれてしまったようです。

抱えきれなくなった彼はどうしようも出来ずに、あなたに助けを求め憑りついたようです。

あなたが目を瞑った時に見えたたくさんの顔は、旦那さんと共に憑りついたすべての霊の顔だったようですね。」

後に母は「確かにたくさんある顔の中に夫の顔もあった、、、」と話していた。

それから、なぜ父は成仏できなかったのか?お葬式は父方の親族で行ったと聞いていたのにどうしてだろう?という疑問が湧いてきて、調査してみることになった。

この頃、父方の親族とは疎遠になっていました。

親族は「病気の息子を捨てた。なのに生命保険や遺産は全部持って行った。」と感じていたそうで、私たちを嫌煙していたそうです。

生前の父の様子を知らないからそう思ったのも当然かもしれない。

なので父方の親族には何も知らせず、父のお墓がある土地を訪ねた。

そこは父の故郷で、父の一族が住む地域でした。実際に亡くなったのは他県だったのだけど父の両親が親族のお墓と一緒に埋葬したかったそう。

そしてお寺の住職さんにお話しを聞くことに。

親族からは「お葬式はもうやったから」と聞かされていたが、実際にはお葬式は執り行われなかったらしい。。。

詳しい理由は分からない。

他県で先に火葬をしたため段取りが付かなかったのか?

お金がなかったのか?

だけどそのせいで父は成仏できなかったんだ。

亡くなった後も最後まで残念な父だったな。

なんだか切ない気持ちになりました。

まぁこの時のお祓いをもって父も無事に成仏できたとの事で、この件は一件落着!

さてさてスピリチュアルな世界が開けてしまった母、今後どうなっていくでしょう?

Yes!うんざり度合はさらに進化していきますよ!!(笑)

その話は次回以降!お楽しみに。

つづく

タイトルとURLをコピーしました