シンデレラもびっくり悲劇のヒロイン #6

AC養成期(子供時代)

こんにちは、ぐちまるです🐤

母は胃潰瘍になってから、それまで自分自身が経験してきた苦労とストレスに真正面から向き合ってしまった。それから母のストレス耐性はどんどん弱くなっていくのだ。

もともと怒ると怖かった母だったけど、怒る理由がどんどん増え、怒りのパワーもどんどん増してコントロールできなくなっていった感じだった。

それを躾けと称して全部私たちにぶつけるようになっていきます。

母が仕事から帰ってきたときの「ただいま」の声のトーンで機嫌が悪いのが分かるようになっていった。

「あぁ、今日も機嫌が悪いね。。。」と姉と目線を合わせてうんざりしたものです。

こんな日は些細な事で叱責される。返事が小さかったり、ただ座ってテレビを観てるだけでも怒られる。話しかけたって文句を言われる。何をしても、しなくてもすでに怒っている。

母はとにかく口が悪い。憎まれ口や暴言がそれはもう上手。そして怒り出すと長い。私たちが目の前にいなくても私たちに聞こえるようにずーーーーっと大声で文句を言い続ける。返事をしなかったら髪の毛を掴んで「聞いてんのがゴルァ」とドスの効いた感じで反応を迫ってくる。

機嫌を取ろうと何かお手伝いしてみても、何か間違っていたり対応が漏れているとブチギレられる、

「なんでこんなことも出来へんの?こんなんやったらやらんでええわ!考えたらわかるやろ!」という具合。

ぐちまるも物分かりが良くなってきたころ、機嫌が悪い時は何をしても無駄、お手伝いも無意味と気づくようになった。

ぐちまると姉はこっそり母の怒りの矛先がお互いに向くように「押し付け合戦」をしたものです。(笑)

姉は新しい学校ですぐ友人を作ってしょっちゅう遊びに出かけるようなった。

ぐちまるにはまだ友達も少なく、遊びに出かける事が少なかったので、学校から帰っても誰もいない家でひとりぼっち、押し寄せる孤独感に耐えられず部屋の隅っこでよく泣いていた。(ひとり親あるあるかな?)

本当は母に甘えたいし甘やかされたい。でもそんな母はいなくて、いつも帰ってくるのはモンスター。誰か助けてほしい。

みたいな事を考えていました。

母は一種の悲劇のヒロインタイプだと思う。

自分の身に起きた嫌な事は何でもかんでも人のせい。自分を省みてみても結局は自分は間違っていない、運命のせい、神様のせいにして自分の事を悲観している。

自分の方が誰よりも苦労していて、自分が誰よりも傷ついていると本気で思っている。(シンデレラもびっくり~!)それが彼女の逃げ道だったのだろう。

怒り狂う → 自分を哀れむ → また沸々と怒りを煮えたぎらせ発狂する。

を繰り返し、就寝時間までずーーーーーっと続くのだ。

狭いアパートでこの状況が毎日続く。ほんとに地獄だった。

ある時、泣いているぐちまるに向かって母が、

「こんなもんでなに泣いとんねん!私らはもっとひどい目にあったわ!お前ら甘いねん!」と吐き捨てた事がある。

そう、母もまたアダルトチルドレンなのだ。

母の幼いころの家庭環境もまた悪かった。

父と母(ぐちまるの祖父母)、兄(叔父)と母の双子の姉(叔母)の5人家族だった。

母の家庭も低収入で、父(祖父)が暴力的な人だった。主には兄(叔父)に暴力をふるっていたそうで、殴る蹴るは日常的で、たばこの火を肌に押し付けられたりもしていたそう。

そのせいもあってか叔父は最高にグレてしまい、地元でも有名なヤンキーに育ったらしい。

たばこや飲酒、薬物、窃盗はもちろん、バイクで校舎内を走り金属バットで全部の窓ガラスを割ったって逸話を聞かされたことがある。ビーバップハイスクールを地で生きたような人(笑)

二卵性双生児で産まれた母と叔母。ふたりは顔も性格も全然似ていなかった。叔母の見た目は美人でスタイルも良く性格はかわいらしく面白い人柄でとっても人気者だったそう。

そんな叔母と母は常に比較されていたそうで、幼いころからずっと劣等感を感じながら生きてきたようです。

母の悲劇のヒロイン気質はこの影響が大きいと思う。幼いころから抱えていた劣等感からくるとてつもない承認欲求。

こんな環境で育った母だから、とてつもなく口が悪いのも、すぐ手が出るのも、なんでも何かのせいにするのも理解できる。

当時、シングルマザーとしてたくさんの苦難があったのは事実だと思う。

だけど、そんな母を“かわいそう”“助けてあげたい”なんて思う隙もないほどいつも発狂していた。。。こっちだって母のサンドバッグにならないために必死だったんだ。。。

次回、幼心に母の理不尽に気が付いたできごとについて綴ります。お楽しみに!

つづく

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