父はアル中で酒乱🍺 ♯1

AC養成期(子供時代)

こんにちは、ぐちまるです🐤

今回は父について書いていこうと思います。

ぐちまるの父は消防士でした。(阪神淡路大震災の救援活動にも参加していました。)

赤ちゃんのぐちまるが父の消防車に乗せてもらっている写真を見て誇らしく思ったのを覚えている。

父はアウトドアが好きで、山も海も川も自然の遊び方を知っている人だった。

川に行ったらその辺で拾った竹を使ってご飯を炊いたり、石と網だけでバーベキューグリルを作ったり、笹船を一緒に作ってくれた。

山では食べられる野草や木の実を教えてくれ、泡の出る草で手を洗ったりした。

海では釣りはもちろん、素潜りをしては近畿のおいしい海の幸を採ってきてくれ、海の家で浜焼きをした。(立派な密漁です!)

もしディストピアの世界になったとしたら、最後まで生き残る“サバイバル能力激高”の人って感じ(笑)

ここまででは“アル中”“酒乱”と程遠そうな父だったけど、ぐちまるが物心ついたころから父はいつも家で日本酒を飲んでいた。小さな私が全身で抱きつけるくらいドデカ酒パックを覚えている。(たしか白鶴のまる〇赤いパックだったかな?小さいときの記憶なので余計に大きく感じていたのかも(笑))

当時のぐちまるは父が怒りっぽい時と機嫌がいい時があるなぁと思っていたくらいで、酔っぱらているという事がいまいち分かっていなかった。

理由なんてものはもう記憶にないが、酔っぱらうと怒鳴ったり、泣き止まない私たちをげんこつとビンタ、キックで黙らせようとしたり、ちゃぶ台返ししたり、部屋のものを壊したり、とにかく暴れていた(笑)

そうこうしていると父は医者からお酒を止められることになる。飲酒が原因で病気になったらしい。

「あと一滴でもお酒飲むと死にますよ」とまで言われた父だったが、さすがアル中。お酒を辞められなかった。

それから母は父のお酒を見つけるとシンクに流すようになったが、父は母から隠れてお酒を飲むようになり依存症はむしろ悪化していった。(車の中にもお酒を隠していた。)

そしてもっと家の中は荒れていった。

ある日ぐちまると母がお風呂に入っていると、外から姉の叫び声が聞こえた、、、シャンプーで泡だらけの頭のままお風呂から出て様子をのぞきにいくと、キッチンで姉がボコボコにされている姿があった。。。母がお風呂に入っている間に父がまたこっそりお酒を飲んでいたらしい。それを見つけた姉が父に注意して逆鱗に触れたそう。髪の毛を引っ張られ、父に踏みつけられ、腕を折られそうになっている姉の姿が忘れられない。

また別の日、父が昼から酔っぱらって眠っている間に母と姉と三人でご近所さんのお家でランチをご馳走になっていました。目覚めた父が家に誰もいなかったことに怒り、玄関にチェーンをかけて私たちを閉め出しました。「お前らなんか出ていけ~」やらなんやら叫んでいました。父の怒鳴り声を聞いた近所の人たちが様子を見に来ていて、とっても恥ずかしかったのを覚えている。

ある夜には父と母の乱闘騒ぎがあった。2階で眠っているときに1階から「どんがらがっしゃーん!」とただ事じゃない音がして、姉と様子を見に行くと台所と居間をまたいでいろんな物が飛び交っていた。ガラスの破片がそこら中に散らばっていて、とにかくその場が危ないって事だけ分かって怖かった。目の前で炊飯器やフライパンが宙を舞って飛んでいたのを覚えている。

ある日の父は居酒屋で他人の財布を盗んで警察に捕まった。父は酔っぱらっていて覚えてないという。

そしてそんな父はついに消防車の飲酒運転で仕事も失ってしまった。

それから父はもっとお酒に溺れ、家庭の状況は益々悪化していった。

ついにしびれを切らせた母は夜逃げを決断することに。。。

ぐちまるが父と暮らしたのは5歳までなので、正直なところ父の事をあまり覚えていない。

“自然の事をいろいろ教えてくれる面白い父”

“怒ったらとにかくすぐ手が出る怖い父”

この両極端な印象だけが残っていて、父を100%悪とは思っていなかった。

元は優しくて面白くて自然を愛した父が酒に溺れるようになってしまったのには、何か理由があったんじゃないか?と考えてしまう。消防士という命の危険と隣り合わせの仕事にストレスを感じていたのかもしれないし、私たちの知らない夫婦間の問題があったのかもしれない。

そう思うと今は亡き父を少し不憫にも思う。。。

そして姉はもっと苦労した事と思う。当時6~9歳くらいの姉は私よりも鮮明に記憶が残っている。ぐちまるより父の暴力にさらされていた。痛かっただろうし怖かっただろう。そう思うととっても胸が痛いです。。。

では次回、ぐちまるが父親に車で轢かれた話について書こうと思います!何それ(笑)

つづく

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