2025-06

高校入学と同時に手にした初めての“自由”。アルバイトでお金を稼ぎ、行動範囲を広げ、ついに母の支配から逃れられるかに思えたぐちまる。しかし家では、母の機嫌と憎まれ口に心を削られていく——。

承認欲求で動いていたあの頃。依存、独占、怒り。大切な人を傷つけて初めて、自分の中の“母そっくりな部分”に気づいた——。中学生のぐちまるが見つけた、自分との向き合い方。

お祓いで霊感が強くなった母。空気清浄機に高額布団、神様のお守り…。母は宗教にのめり込むようになっていく。そして家にいる時間が増えると共に、また“あの母”に戻っていく——。

心霊写真から始まったおかしな話。眠れない母に憑いていたのは、成仏できなかった父でした。お祓いで明かされた“見えない世界”と、成仏できなかった父の切ない真実とは。

アルコール依存症だった父が亡くなった。目と口を接着剤で閉じられたその姿、そして火葬。幼い私が初めて体験した“死”との向き合い方。あの日のリアルな記憶を綴ります。

「目立てば愛されると思ってた」―万引きやヤンチャを経て、少しずつ“人との向き合い方”を学んでいくぐちまる。根っこは超ビビり、でもちょっと強くなった小学生の物語。

頭を踏まれ、辞書を叩きつけられた土下座の中で、私は気づいてしまった。「あ、この人の怒りは私のせいじゃない」――。子どもが“理不尽”に気づいた瞬間、そして“母への憎しみ”が芽生えた日。

甘えたかった。でも怖かった。怒り狂い、泣き叫ぶ母の姿に、幼い私は“誰か助けて”と何度も心で叫んでいた。日々耐えることに必死だったぐちまる。次第に気付いた、母の理不尽の裏側とは——。

家賃3万円のボロアパート、隣はドブ川、トイレはまさかのボットン式！？そんな中、母のストレスは限界に達し…入院。母が救いたい一心で一束のほうれん草を手に入れる。