社長のいう事は絶対!社長は独裁者? ♯19

AC候補生(20代)

こんにちは、ぐちまるです🐤

前回、漆黒のブラック企業を生き延びたぐちまる。

退職後しばらくの療養期間を経て、いよいよ転職活動を再開!

とは言えまだまだお豆腐メンタルなぐちまるには体当たりの転職活動は難しく、また前回の二の舞にならないように企業の情報を把握しているであろう人材紹介会社へ登録する事にしました。

まず始めにエージェントと面談があり、今まで取り組んできたことやその結果、そのプロセスに至る考え方やモチベーションについて話しながら、自分の現時点のキャリア・スキルを明確にしていく作業から始まります。

漆黒のブラック企業でがむしゃらに頑張ってきたことがちゃんと実を結んで“揺るがないスキル”になっていた事を認識することができました✨

自信がムクムク湧いてきたぐちまるは、大手企業で挑戦したい気持ちどんどん強くなってきました。

そして、まぁ誰もが知っているであろう大手企業(当時業界6番目くらい)へ応募することに!

無事に書類審査も通過し一次面接を受ける事ができました。

担当エージェントからも応募する部署自体は小規模でアットホームな雰囲気のある部署と聞いていて、安心して面接に向かう事ができました。

ついたオフィスは銀座にあるタワービルの上層階。

きれいで広いオフィスと都心の素敵な眺め✨

都会のアフター5も楽しめそうだし、大人の女性としても階段ひとつ上がれそう(笑)と期待感が増しました✨

面接官は実際に上司になる予定の方で、“みんなのお父さん”的な雰囲気のある方でした。

前回の会社での出来事なども正直にお伝えしたうえで、面接官は「大変でしたね、うちではそんな事はないので安心してください。」とこちらに寄り添ったお言葉も頂き、和やかな雰囲気で面接が進みました。

先方の反応も好感触で、ぐちまる自身も彼らの力になりたいという思いが一層強くなりました!

そしてその後も順調に進み、無事内定を頂くことができました~!

いぇーい!都会のかっこいいキャリアウーマンになるぞー!

そんな感じでこれから始まる新しい生活に胸をときめかせながら、入社日までの時間をわくわくしながら過ごしていました。

しかし入社を1週間後に控えた頃、エージェントから緊急の連絡が入りました。

なんと内定企業から急遽配属部署の変更を依頼されたとの事。

話を聞いてみると社内の一番大きな部署で欠員が出たための配属先変更で、形式上の意思確認と言う感じで、もはや決定事項のような形でした。。。

エージェントもこんな事はレアケースで少し焦った様子だったし、私も内心不安になりましたがこの時点で改めての転職活動する時間の余裕もなかったため仕方なく承諾することに。

この時点から違和感がふつふつと湧いてきた。。。

そして、入社日。

初めて顔を合わせる面々。一番大きな部署という事もあり人数も多いのだが、どこか殺伐とした雰囲気で「ん~居心地悪いなぁ」と言った印象を持った。

ぐちまるの前任者においてもとっても淡白な雰囲気の方で引継ぎも淡々と行われていきました。

実際に勤務が始まっても、みんな個人プレーに徹している感じ、いちいち責任の所在を明確にしたがる感じでチームとしてのまとまりが全然無い。。。

そして重要なキーパーソン、部長(直属の上司)はというと、笑顔0で態度にも言葉にも威圧感のある方。。。(ほんで、エビデンスが~コンセンサスは~とかビジネス英語を無駄に使いたがる、いちいちうっとおしいタイプ!)

あぁチーム全体が殺伐としているのはこいつのせいか。

後になって同僚がこそっと教えてくれたのだが、この部長は部下の心を破壊するメンタルクラッシャーとして社内で有名だったそう。

くそう、また上司ガチャ外れてしまったかよ(つд⊂)エーン。

実際に面接をしてくれた方と社内ですれ違った時「一緒に働けなくて残念だったけど頑張ってね」と声をかけてくれて、、、本当は彼の元で働きたかったとますます悲しい気持ちになった。

この会社の違和感はそれだけに留まらなかった。

入社2か月が経った頃ビックプロジェクトに携わることになったぐちまる。

他社や芸能事務所も絡む案件で、法務部とも連携を取りながら慎重に進めていました。

契約内容に沿った形で仕上げたクリエイティブで社長承認を通す事に。

すると社長から修正の指示がありました。その修正内容は他社との契約違反にあたる内容でした。

契約違反にあたる内容なので修正できない旨を伝えると「この方が売れるからそうして、先方に指摘されなければいいんだから。」と言われてしまい、その事を法務部に相談すると「なるほど、、、社長がそうゆうならそうしてください。」との返答。

えぇ?どういう事、、、今までの確認は何だったの?会社の信用問題などはだいじょぶそ?

まだこの会社の文化になじめてなかったぐちまるにはとてつもない違和感があった、それに自分の手で契約違反にあたる仕事をわざわざしたくはない。。。

同僚に相談してみると「あぁ、うちは社長のいう事は“絶対”だから逆らわない方がいいよ」と。

はい、ぐちまるの違和感は確信へと変わりました!

社長の一声で全てがやり直しになる事はよくある事。

前回の指示と今回の指示が真反対なんてよくある事。

社長のご機嫌を損ねないように社員は一生懸命太鼓をたたく必要がある。

違和感の根源はここにあったのね。そして部長がああなったのも理解。会社のトップがこうなんだもん。

それなりの大手ではあったものの社長と現場との距離感が近く、その影響力は強かった。

会社の長がこれなら希望はないな、、、と徐々にぐちまるの豆腐メンタルが復活してきた。

時同じくして、試用期間終了時の本採用の面談がありました。入社時に提示されていた給与より高い額面を提示いただけたが、脳内で“ブラック企業アラート”が鳴り響いていたぐちまるは速やかに本採用を辞退することにしました。

さよなら、キラキラOLライフ。。。

丸の内あたりでぶいぶい言わせながらアフター5を楽しみたかった。。。

入社前あんなに胸を躍らせていたぐちまるが可哀そうに感じるほど残念な気持ち。

ちなみにこの社長、後にセクハラとパワハラで内部告発を受け社長を辞任に追い込まれました。

ばっちり全国ニュースにもなっていました。(ざまぁ!)

さて、いかがだったでしょうか。

「ぐちまる甘いよ、そんな会社は世の中にいっぱいある」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。こういった環境でも「まぁこんなもんだよね」と折り合いをつけて働き続けている方は世の中にたくさんいらっしゃる。

確かに今までのぐちまるを振り返って「乗り越えられたんじゃないか?もっと頑張れたはずだろ。」「なんでみんなみたいに目を瞑って大人らしく対応できなかったんだ。」そんな葛藤もありました。

だって2か月だぜ、、、さすがに早すぎんだろ!

しかし一度こてんぱんにやられてしまったぐちまるのメンタル。

頭では冷静に考えられるのに、どうしても心の悲鳴が止まないのです。逃げないと自分が壊れてしまいそうで。

この時、幼少期からずーっと発揮していた忍耐力というものが、社会にでてから徐々に失われてしまっていた事に気が付きました。

大人になった今こそ忍耐力が必要なのに、どうして?こんな葛藤はこの後もずっと続きます。

今回は最速で転職に失敗してしまったぐちまるでしたが、この時運よくお知り合いの方からお仕事のお誘いを受けることに!捨てる神あれば拾う神あり!

さぁー次の会社はどんな会社でしょう、次回お楽しみに♪

つづく。

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